年賀状に書けるペンは?試したペン一覧
年賀状に書けるペンを探すために、7つのペンを用意しました。
家庭にもありそうなペンから、年賀状のために存在するようなペンまで。
カラープリントされた年賀状と写真タイプの年賀状では、かなり違った結果になりましたよ。
まずは、今回用意したペンを紹介します。
フェルトペン(サインペン)
サインペンは商標なんですね。一般名称ではフェルトペンというそうです。
布に文字を書いたり、油性ペンならプラスチックにも文字が書けます。
家庭に一本はあるのではないでしょうか?
サインペンにも種類があるので、3つ選びました。
・マッキー
フェルトペンといえば、真っ先に浮かんだのがマッキーでした。
今回は油性マッキーを使います。
・マイネーム
小学生の時に雑巾や上履きに名前を書くのにマイネームを使っていました。
写真に文字を書くには油性のマイネームが良い。という噂を聞いたのですが、果たして本当でしょうか?
・水性サインペン
油性ペン以外も試してみたかったので、水性サインペンも準備してみました。
ボールペン
ボールペンはどこの家庭にも数本はあるんじゃないでしょうか?
ボールペンも使っているインクによって種類があるので、今回は2本選びました。
・アクロボール
文房具屋さんで水性インクのボールペンを探してみましたが、あまりないんですね。
アクロボールは油性インクを使っていますが、粘土が一般的な油性インクの20%程度で水性のようにサラサラかけると言われています。
出展:PILOT|アクロボール
・サラサ
今はゲルインクのボールペンが主流なんでしょうか?
普段使っているボールペンで書き味も好きなのですが、年賀状に文字を書くのは初めてです。
筆ペン
年賀状と言えば筆ペンですよね。
宛名書きに使うのは分かりますが、印刷面にも書けるのでしょうか?
・くれ竹(筆ペン)
筆ペンは墨汁を使ってるわけではありません。
くれ竹では顔料インク使用と書いてありました。
・筆サインペン
筆のような文字が書けるサインペンです。
文房具屋さんでみつけたので、試してみましょう。
年賀状の印刷面(絵柄の方)に書いた結果
年賀状の印刷面は代表的なものだけでも4種類あります。
- 通常の年賀状
- インクジェット紙年賀状
- インクジェット写真用年賀状
- 写真を貼り合わせた年賀状(銀塩)
通常の年賀状は、一般的な紙と同じに考えて問題ありません。
鉛筆、ボールペン、筆ペン。好きな筆記用具を使ってください。
インクジェット紙、インクジェット写真用、写真を貼り合わせた年賀状の3種類について、印刷面に様々な筆記具で文字を書いてみました。
インクジェット紙年賀状の印刷面に書いた結果
※くれ竹は筆ペン
インクジェット紙の印刷面にはどれも問題なく書けました。
サインペンや筆ペンなど筆記具としての特徴が出ています。
通常の年賀はがきとほぼ同様の書き味でした。
少し気になった点がいくつかあります。
サインペンはにじみやすいので、細い方のペン先でも字が潰れやすいです。
年賀の「賀」の字を書くのも難しいくらいでした。
サインペンは避けた方がいいですが、どうしても書くなら、画数の多い漢字は避ける。極細のペン先を使うようにしましょう。
アクロボール(水性ボールペン)は多少かすれやすかったです。
ゲルボールペンの方が書きやすいと感じました。
筆ペンは使い慣れていないと難しい!
力を入れすぎると筆先が潰れて字が大きくなりますからね。年賀状に書く前はかなり練習した方がいいです。
筆サインペンはペン先がしっかりとしているので、力を入れても線が太くなりにくいです。
インクジェット写真用紙の印刷面に書いた結果
※くれ竹は筆ペン
インクジェット写真用は光沢があってツルツルしている紙です。
サインペンは書きやすかったです。
マッキーの書き味は良かったですが、ペンの太さがあるので画数の多い漢字はやはり苦手。
マイネームはさらに太いので細かい文字を書くのは無理でしょう。
水性サインペンは少し滑りやすさを感じましたが、書かれた文字は悪くないと思います。
ツルツルしているので書けないと思いましたが、しっかりと書けたのが意外でした。
アクロボール(水性ボールペン)はかなり薄くなってしまいます。
インクジェット写真用の印刷面に水性ボールペンは避けましょう。
ゲルボールペンならしっかりと書けます。ボールペンを使うならゲルインキのものを使いましょう。
筆ペンはインクがはじかれてしまうかと思いましたが、そんなことはありません。しっかりと書けます。
書き味も違和感を感じることはありませんでした。文字が大きくなってしまうのは私の力量によるものです。
筆サインペンも同様です。書き味が損なわれることなく、筆っぽい字を書くことができました。
写真を貼り合わせた年賀状の印刷面に書いた結果
最近では写真を貼り合わせた年賀状がネットから簡単に注文できるので、よく見かけるようになりました。
写真を貼り合わせた年賀状や銀塩タイプと呼ばれることがあります。
写真に文字を書くのと同じなので、筆記具も少し気を付けないといけません。
実際に書いてみた結果はこちらです。
※くれ竹は筆ペン
まず気を付けたいのは、アクロボール(水性ボールペン)です。
字がかすれてほとんど書けません。
写真タイプの年賀状に水性ボールペンは使ってはいけません!
次に、マッキーと水性サインペンです。
拡大すると問題点が分かります。
線に濃淡が生まれます。
線の終点(いわゆるトメ)にインクが溜まりやすいのか、濃くなります。
線の途中部分は薄いので見栄えがよくありません。
写真張り合わせタイプには、マッキー、水性サインペンは避けた方が無難です。
同じサインペンのマイネームには濃淡が生じませんでしたが、ペン先が太くて字が潰れやすいのは相変わらずです。
写真タイプは余白があまりないことが多いので、ペン先が太いのは致命的です。
筆ペンも別の問題があります。汚れやすい!
文字を書いた後12時間後にティッシュで軽く拭いてみました。
筆ペンはかなり汚れました。(他の筆記具は一切汚れませんでした)
左が書いた直後、右が12時間後にティッシュで拭いたものです。
先方に届く前に汚れる可能性があるので、写真タイプ年賀状には筆ペンはNGです。
ゲルタイプのボールペンはティッシュで拭いても字が汚れませんでしたが、手で触ると汚れました。
左が書いた直後、右が手で軽くこすったものです。
先方が年賀状を受け取ったときに指を汚してしまう可能性もあるので、写真仕上げの年賀状にゲルインキのボールペンはNGです。
一見綺麗に書けていますが、マナーとして避けるべきだと感じました。
残ったのは筆サインペンです。
字も綺麗に書けましたし、ティッシュや指でこすっても字が汚れません。
それに筆っぽいので年賀状の雰囲気にマッチしている点も良いですね。
写真タイプの年賀状に筆サインペンで文字を書きましょう!
今回使った筆サインペンはこちらです。
筆ごこち(呉竹)Amazon詳細ページ
また、写真タイプの年賀状は価格も質も各社大きく異なります。
もっと安くて満足できる年賀状を探してみよう。
年賀状の宛名面に書いた結果
宛名面はインクジェット用紙ではありません。通常のハガキと同じです。
しかし、インクジェット紙とインクジェット写真用は明らかに宛名面が違います。
手触りは同じに感じるけど、インクジェット写真用の方が白いです。
適した筆記があるかもしれないので、試してみました!
インクジェット紙の宛名面に書いた結果
インクジェット紙の宛名面に字を書く際、とくに書きにくいペンはありませんでした。
しいて言うと、サインペン(マッキー、マイネーム、水性サインペン)はにじむので、細かい住所を書くには不向きです。
インクジェット写真用紙の宛名面に書いた結果
インクジェット写真用紙の宛名面にも書きにくいペンはありませんでしたが、やはりサインペンは小さい文字を書きにくいです。
どうしてもサインペンで書くなら極細のペン先があるものを使いましょう。
ですが、、、、
マッキーとマイネームはオススメしません。
というのも、裏写りが激しいからです。
印刷面から宛名の字がはっきりと読めてしまいます。
宛名面にマッキーとマイネームは使わない方がいいです。
宛名面にボールペンを使うのはありか?無しか?
年賀状の宛名書きにボールペンを使うのはマナー違反と思う人もいるようです。
私もボールペンで書かれた年賀状を受け取ると「普通の手紙っぽいな」と感じてしまいます。
マナー違反とまでは思いませんが、ボールペンで宛名の書かれた年賀状を快く思わない人がいることは確かです。
会社の目上の人や取引先などにはボールペンで書かない方が無難でしょう。
筆ペンや筆サインペンを使うのがベターです。
そもそも、宛名書きを手書きするのは大変です。
私みたいに字が上手じゃない人は宛名書きをしたくないです。
ネットで年賀状を注文する際は宛名書きも同時に注文できます。
印刷屋さんによっては宛名印刷の無料キャンペーンもやっているので活用するといいでしょう。
宛名印刷込みの価格を比較していますので、参考にしてください。
年賀状に書けるペンのまとめ
年賀状に書く筆記具として一番オススメできるのは、筆サインペンです。
カラー仕上げ、写真仕上げの印刷面でもしっかりと書けます。
また、ペン先が細くてにじみにくいので小さな文字も書きやすい。
筆ペンほど技術を必要としない点も高評価です。
宛名面も筆サインペンの文字なら不快に思う人もほとんどいないでしょう。
年賀状に手書きをする予定なら1本持っていて損はないです。